株式会社設立の資本金
株式会社設立時の資本金はいくらぐらい?
株式会社、合同会社の設立時の資本金について、いくらにすれば良いか。法的には、1円でも設立は可能です。但し、資本金が低すぎると、法人の銀行口座開設を断られる原因の一つとなる事があります。
信用金庫や信用組合であれば、資本金の額に関わらず作成可能なところが多くありますが、やはりメガバンクでも法人口座は作っておきたいところですので、資本金の額は、少なくとも数十万単位で用意するのが良いでしょう。
資本金払込(振込)の時期
資本金の振込は、定款の作成日以後にします。(定款認証日以前でも構いません)
定款認証日後と書いてあるサイトがあるけど。。?
会社法では、『発起人は、設立時発行株式の引き受け後遅滞なく、出資金の全部を払い込まなければならない』と規定されています。(要約しています)そして、「設立時発行株式の引き受け」については、定款の附則部分で定める事が出来ます。従って、登記実務上、資本金の振込時期は、定款の作成日以後で差し支えありません。
なお、法務局によっては、定款認証日後でないと申請が通らないところがあったようですが、もしそのような対応があった場合は、以下のいずれかをお伝え頂ければ申請は通るでしょう。
民事局回答 昭31・5・19民四103号回答/登記研究 103号29項
※設立時発行株式の引き受けに関する事項は、定款附則により定める他に、発起人全員の同意書により定める方法もありますが、定款附則での定めた方が、手続きが簡易です。
資本金振込方法と払込み取扱い機関
資本金の振込は、発起人代表の指定口座に入金された事実さえ確認出来れば、それで構いません。現金振込又は口座振込の他にも、預入れによる方法でもOKです。入金者の氏名を確認出来るようにする必要もないため、発起人代表に現金を預け、発起人代表が指定口座にまとめて預入れしても、登記上の問題はありません。
払込取扱機関
- 1.銀行(外国銀行の日本における支店も可)
- 2.信用金庫、労働金庫
- 3.信用協同組合
- 4.商工組合中央金庫
- 5.信用事業を行う農業協同組合
- 6.信用事業を行う漁業組合、水産加工工業組合
- 7.農林中央金庫
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